エール団のしたっぱについて考察する
今回は 私達の 考察を するのね!
俺達の魅力 伝えーるぞ!
12月8日のソードシールド発売から長らく日の目を浴びてこなかった「エール団のしたっぱ」
スタン落ち以前に存在したプルメリは、手札2枚をコストとして捨てる代わりにエネルギーをトラッシュする事が可能だったが、エール団のしたっぱではコストを必要としない代わりにエネルギーを手札にバウンスする。
大前提としてプルメリが相手のエネルギーリソースを枯らすカードである事に対し、エール団のしたっぱは相手のテンポを崩すカードであることを理解しておきたい。
どういったデッキタイプに採用すべきか
ポケモンカードは基本的に自分の番に1度しか手札からエネルギーを付ける事が出来ない為、トレーナーズや特性、技の効果によるエネルギー加速手段が無いデッキタイプに対して有効なカードである。
目下前環境で有力視すべきは、3神ザシアンのオルタージェネシス及びアルティメットレイを遅らせる事にある。
序盤にエール団のしたっぱを使用することを考えると、自身はドローサポートをプレイする事が出来ない為、サポート以外の手段でッキを回す必要があり、メインアタッカーは少ない要求値で攻撃していく必要がある。
実際にエール団のしたっぱが採用されたデッキ
つい先日行われたSL銀座(※1)にて、優勝したヨネダタクヤ選手のドラパルトデッキにはエール団のしたっぱが2枚採用され、対戦の中でとても有効に使用されていた事から一気に注目を浴びる事になった。
(※1)SL銀座:3月21日にニコニコが開催した招待制の大会
実際に使用されていたデッキが以下である。
ジラーチを軸とし、ポケモン入れ替えや回収ネットを多投することで、サポート権をエール団のしたっぱやボスの指令に回す事が可能になっている。
本人の言葉にもあったが、当日は3神ザシアンの分布が多いと予測した事や、ドラパルトミラーの際にエール団のしたっぱが有効である点から採用に至ったという。
仮にカラマネロ型のドラパルトと対面した場合でも、ダイファントムの技自体がカラマネロのような非GXのシステムポケモンに強い為、相対的に有利を取れるようになっているそうだ。
他にもコントロール系のデッキに採用されたケースもある。
Malmöで行われたリージョナルチャンピオンシップ、日本で言うシティリーグのような大会で4位に入賞したSander Wojcik氏の超越チラチーノだ。
序盤からエール団やクラッシュハンマーを使用し、技を使用されないターンを作る事で、自身はチラチーノのやりくりやふとうのつるぎで手札を増やしながら、必要なカードを揃えていく事が可能になる。
海外ではカスタムキャッチャーだけでなく、ポケモンキャッチャーを多投した3神ザシアンが流行しており、ピッピ人形を前に押し付けても裏のポケモンを3回取られて負けてしまう可能性がある為、根本的にエネルギー破壊に寄せた超越が結果を残したと考えられる。
互いのデッキに共通して言える事は、好きなタイミングでトラッシュからサポートをサルベージできる点だ。
ドラパルトでは、前のポケモンを倒しながら裏のエネルギーを剥がす事でテンポを取ることが可能だ。
超越チラチーノではクラッシュハンマーと併用する事で複数のエネルギーを剥がし、手貼りだけではエネルギー要求を満たせない状態を作ったり、バウンスしたエネルギーをリセットスタンプで山札に返しながらフリーザーを通す事で超越の動きを取る事が可能になる。
まとめ
当初は、自身のアドバンテージにも相手のリソースを枯らす事も出来ないカードであるが故評価が低かったが、3神が環境に居座り続けていることや、ドラパルトのような新しいデッキの登場で再評価された。
ソードシールド以降の妨害サポートを見ると、エール団のしたっぱやオリーヴのようにバウンスが多く、直接的にリソースを枯らす事は難しくなったが、他のカードとの組み合わせや、特定の対面において非常にパワーを発揮する場面がある事を念頭に入れておきたい。