【第3回真皇杯 本戦ベスト8】クチシャンブルル構築紹介
第3回真皇杯お疲れ様でした
今大会ではラストチャレンジを準優勝で通過し、本戦ではブロック予選を2位で突破して全国ベスト8という成績を収める事が出来ました
参加者2000人規模の大会でここまでの結果を残す事が出来、非常に嬉しいです
今回使用した構築はクチシャンブルル
クチシャンに一貫する地面技を裏のブルル及びグラスフィールドで補完し、シャンデラのトリックルームを絡めて高火力を押し付けて行く形を軸としました
この並びはポケバンクが解禁して以降ずっと煮詰めてきたもので、細かい調整や技の取捨選択には自信があります
他のクチート軸と異なり、 3体で補完を組むことで比較的安稗が押しやすく、サイクルを回せるトリパに仕上げました
(良く分かる補完の図)
個体解説
性格:慎重
特性:威嚇→力持ち
技構成:じゃれつく/叩き落とす/不意打ち/剣の舞
配分:H252 A84 D172
実数値:H157(157) A116(136) B105(145) C×(×) D106(150) S70(70) ※()内メガ後
自慢のHDクチート、今大会のMVP
D耐久をこのラインまで伸ばすことで、特化ガルドのシャドボZ、無補正霊獣ボルトの10万Z、特化眼鏡サザンの放射、特化145族までの2倍めざパを2発確定で耐えます
Aを大幅に削っていますが、無振り霊獣ボルトはじゃれつくで確定、ブレードガルドは威力65の叩きで確定で落とす事が出来ます
これらのポケモンを仮想的としたことで、先発での不毛なZ読み行動を破棄する事が出来、積極的に攻撃していく事が可能になりました
赤ゲージで残ったクチートはトリル後にもう1度動かすことが出来る為、温存するか裏のポケモンを死に出しするかは慎重に考える必要があります
メガ前メガ後B<Dとした為、めざパ持ちDLポリ2に対しても対面から殴り勝つ事が可能です
技構成に関しては剣の舞を使う機会があまり無かった為、耐久振りミミッキュやカプテテフを安定して処理できるアインヘ、幅広く見れる3色技に代えても良いと思います
不意打ちに関しても明確に使いたい場面が無かった為、端から択ゲーを破棄して技範囲を広げる事を優先してもいいかもしれません
シャンデラ@ゴーストZ
性格:控え目
特性:貰い火
技構成:シャドボ/放射/呪い/トリル
配分:H204 B124 C172 D4 S4
実数値:H161 A54 B126 C205 D111 S101
影のMVP(ゴーストだけに)
ゴーストだけに
クチートブルルに一貫する炎技の引き先かつ、自己がエースになるトリル起動枠
炎弱点のポケモンを3枚置くことで、相手の選出を誘導し安定した後投げからトリルを起動することが出来ました
B方面は特化マンダの捨て身タックル、特化リザXの逆鱗を確定耐え、特化メガバシャのエッジを良い乱数で耐え
D方面は特化テテフのフィールド下サイキネ耐え、C1↑ポリ2のシャドボを良い乱数で耐え
CはシャドボZで無振りガブがちょうど落ちる程度としました
技の呪いに関しては、トリル後の自主退場が可能になったりゴーリやバトンパへの回答、最後の詰め筋になったりと何かと使い勝手が良かったです
極々稀にZ呪いが有効に働く場面があるので、頭の片隅に入れておくと得します
7世代に入り悪タイプとノーマルタイプのポケモンが減り、ゴースト技の一貫が出来ているパーティが多く、高火力ゴースト技を押していけるシャンデラは相対的に強化されたと感じています
カプ・ブルル@突撃チョッキ
性格:意地っ張り
特性:グラスメイカー
配分:H108 A252 S148
実数値:H159 A200 B135 C× D115 S114
残飯とシュカと自身に鉢巻きを寄与するやべーやつ
クチシャンに一貫する地面技の引き先になることに加え、上2体が耐えることの出来ないコケコの10万Zやアシレの専用Zの安定した引き先になります
Sは巷で流行っているHDランドを想定し4振り(112)抜き抜きとし、岩封1回で霊獣ボルトロスを抜けるところまで伸ばしました
悠長に積んできたZミミッキュを対面から無傷突破することも多かったです
タイプと数値の性質上、雨や砂といった天候パーティにも強くて良かったです
前述したシャンデラと非常に相性補完が良く、クチートが倒れた後も第2のトリルエースとして運用することが出来ました
※追記:H16n+1の方が良いです
ガブリアス@ドラゴンZ
性格:陽気
特性:鮫肌
配分:A252 B4 S252
実数値:H183 A182 B116 C× D105 S169
イージーウィン要員
シーズン3や当オフの予選で鬼火リザが流行っている印象を受けた為、身代わりを採用しました
相手パーティの並びを見て、それっぽかったら出します
リザの裏に採用されるテッカグヤに対しても、2舞ドラゴンZで確定で落とせます
Z技を透かしたり中間択として使用する事も出来る為、身代りが刺さる場面は多かったです
なお予選からの計30戦でイージーウィン出来たのは1度のみ、選出も3,4回程度となりました
バシャーモ@気合いの襷
性格:うっかりや
特性:加速
技構成:馬鹿力/放射/めざ氷/守る
配分:A132 C252 S124
実数値:H155 A157 B90 C178 D81 S116
6世代の最後の方に流行ったやつ
配分は放射でクチート確定、1加速でガブ抜きです
ポリ2の選出抑制で採用した為、ほとんど選出しませんでした
多分ASメガめざ氷のが使いやすいと思います
テッカグヤ@食べ残し
性格:図太い
特性:ビーストブースト
技構成:ヘビーボンバー/めざ氷/宿り木/守る
配分:H244 B252 S12
実数値:H203 A108 B170 C127 D121 S83
クチシャンブルルで辛いマンダ入りのバンドリやグライオンへの回答として採用しました
受け出した際にヘビーボンバーを打てる相手が明確にいない為、めざ氷1刀の身代り採用もありだと思います
本当は勇敢チョッキめざ氷で使いたかったけど個体の調達が間に合わなかった
クチシャンブルルの並びについて
前述した通り当構築はクチートシャンデラの並びをブルルのグラスフィールドで補完する形を主としており、これは「マンダに後投げ可能なクチート」や「地震を採用しているグロス、ルカリオに後投げ可能なシャンデラ」を生み出しています
参考BV:HHZW-WWWW-WWW7-UZNE VSラスチャレ(砂町)準優勝 クマさん
上の対戦では初手にブルルを選出することで、中盤のサイクルを有利に進めているのが見てとれると思います
個々では不利を取るマンムーに対しても、初手クチート→ブルル交換→クチート交換の流れを取る事で、特化地震を良い乱数で4発耐えます
対リザードンに関しては基本的にクチートで威嚇を入れつつシャンデラに引くのが定石です
Yであればそもそもシャンデラに有効打が無く、Xの場合剣舞ドラクロと竜舞逆鱗をシャンデラが威嚇込みで確定で耐える為、どちらもトリルの起点にする事が可能です
仮に剣舞逆鱗のようなマイナーな構成でシャンデラが倒された場合でも、クチートのじゃれ不意で縛る事は可能です
ここまで構築の強みばかり挙げてきましたが、弱点や辛いポケモンが存在する事も事実です
1つは仮想的に対して後出した際の役割破壊Zが挙げられます
例えばウルガモスのエスパーZや飛行Zといった、本来はシャンデラで有利を取れるポケモンが逆に崩してくるケースです
ブルルの場合だとランドやギャラドスの飛行Zが例として挙げられます
これらのポケモンに遭遇した際は「事故」だと割り切ることが大切です
対戦オフのような場では、レートと異なり安定志向の構築を好む傾向があり、基本的に採用されている事はまずないです
実際に当大会でそういった負け方をした事は1度もありませんでした
2つ目はゲンガーやヒードランといった純粋にキツイポケモンが存在する事です
これに関しては裏の選出を絡めて崩しましょう
大会総括
関東予選 ブロック1位抜け 決勝トーナメント2戦目敗退
ラスチャレ(亀戸) ブロック1位抜け 決勝トーナメント準優勝
本戦 ブロック2位抜け 決勝トーナメント敗退
総合戦績は22-8となりました
純粋にビートしてくる相手には高い戦績を残すことが出来ましたが、受けルや毒菱パなどの特異戦術に対しては滅法弱かったです
単純に対策できていなかった事に加えて、1発勝負という形式では所見殺しを免れなかったです
この点に関しては今後改善できればと思います
ラスチャレ決勝では総合主催のトルンさんと、本戦では全国から集まった多くの有名強者と戦う事が出来て、得る物が多かったです
また、第2回大会で対戦した方と再会したり、ツイッターの住民だった方とエンカしたりと交流の面でも有意義でした
そして何より嬉しかったのが、予選で知り合った方々から応援やお祝いを貰えたことでした
今大会を企画運営して頂いたスタッフの皆様、並びに対戦して頂いた皆様に感謝を込めて